「普通さぁ~・・・」
この口癖を何の違和感もなく使っていた頃は些細なことでイライラしていました。
何でこんな事も解らないの?
こんなの常識じゃない?
普通さぁ~・・・の中にはこんな気持ちも含まれていました。
考え方が変わったのは
社会に出て、教えてもらう立場から教える立場になった時。
相手のことを一定の距離を置いて見ることができるようになりました。
一定の距離を置いて相手を客観視する、このことに気付いてから
私はこうするけど、彼はこうするのね。
私はこういう気持ちになるけど、彼女はこんな気持ちなのね
と、自分の考えを押し付けるのではなく相手を尊重できるようになりました。
“家族”という一番小さな社会の中ですら
「普通」は人それぞれ。
それが“会社” “学校” “社会”ともなれば
「普通」というものはもはや存在しないのではないか、とすら感じます。
同じものを見ても、聞いても、食べても、感じることは人それぞれ。
育ってきた環境、習慣、経験、これも人それぞれ。
今でもまだ「普通さぁ」と言いそうになる時があります。
こんな時は
「普通とは、私にとって普通なだけで相手にとっては普通ではないのよ」
と呪文のように繰り返しています。
今までなんとも独りよがりで自分勝手な考え方・行いだったのだと恥ずかしくなりますが
これが私。このことに気付くことができて良かったです。
おかげでイライラすることも減り、菩薩のように(笑)心穏やかに生活できるようになりました。